2009年02月20日

ワイルド・スワン/ユン・チアン




昔、ベストセラーだったこの本を、steveからすすめられて、読んでみました。
それにしても分厚い上下巻!
著者の祖母の時代1900年頃〜著者がイギリスに留学する1978年までの
激動の中国のお話。
軍閥割拠〜満州傀儡政権(傀儡=操り人形)〜抗日戦争〜国共内戦〜
大躍進〜文化大革命と中国、大変です。
歴史に疎い私には、びっくりの内容。

祖母の時代は纏足が行われた最後の時代。
纏足ってすごい。大変。恐い。
「纏足(てんそく)」は女性の足は小さければ小さいほど良い
という価値観から生まれた中国の奇習足を無理やりハイヒールの
ようにして、小さい靴を履かせるのが美しいとされてた。
旧満州で生きていくには、軍人の妾=姨太太(いーたいたい)と
なるしかない時代。

国共内戦(こっきょうないせん)は、中華民国政府率いる中国国民党軍と
中国共産党軍との間で行われた内戦。
1949年に共産党による中華人民共和国が成立した一方、
中華民国を率いる国民党の指導者蒋介石は台湾へ退却。
台湾=中華民国でも、日本は台湾を国としては認めてない?

母と父は共産党党員として活躍するけど、だんだん「階級敵人」
のレッテルを貼られ、肉体的にも精神的にも過酷な扱いを
受けなければならなくなる。

とにかく毛沢東大変!
農家に、とにかく鉄を作れ!とかしているうちに、農作物がなくなり、
大飢饉になって、たくさんの人が亡くなったり。
共産党の人が信号で赤は止まれだとおかしい!と交通整理をしたり
(←さすがにこれはすぐ中止になった)
毛沢東の時代って、こんなにひどかったんだ!とビックリ!

上巻は、どんどん先が読みたくなりサクサク進むが、
上巻の途中から下巻まで、ずっと毛沢東のひどい政策で
翻弄される中国を描いてるので、下巻はだんだんつらくなってくる。

主人公の父はとっても真面目で、幹部になっても、自分の家族をのために
便宜をはかったりせず融通がきかない人。そんな真面目な人が
迫害されていくなんてひどい。

比較的、恵まれていた環境にいた著者がこんなにつらかったんなら、
もっとつらい環境にいた人たちがもっといるなんて、すごいなぁ。

すごく大変な時代が毛沢東が死ぬまで続き、しかも死んだのは
1976年と、とっても最近でびっくり。

今でも中国ではこの本は発売されてないらしい。

とっても読んでよかった本だけど、ただ日本語訳が悪いのか、
主人公やその家族が、なんだか鼻持ちならなくかんじてしまうところも
あった。なんとなく。




posted by maricobabylon at 13:00| ☔| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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