2011年10月22日

『コラプティオ』 真山仁

コラプティオ (単行本・ムック) / 真山仁/著 『コラプティオ』・・・ラテン語で「汚職・腐敗」
位置情報あらすじ
「日本国内では自然エネルギーを発展させるべきだが、
世界が原発の方向から撤退しないなら、原発の危険性を知る日本の知識を
どんどん世界に発信するべき」という意見が提示される。

震災前に連載していた小説を震災後に大幅に加筆修正したらしい。


位置情報感想
すごく、おすすめ!
『ハゲタカ』で有名な真山仁は、てっきりおじさん向けの小説家かと思ってた。
ちらっと冒頭を読んでひきこまれ、一気読み。

震災後の原発問題や政治について、いろいろ考えさせられる。
日本にも宮藤のような国民が信じられる政治家が出てこないかなぁ・・・。

主人公の白石が、冷静・誠実でかっこいい!
白石は「政治への無関心とポピュリズム(衆愚政治)」、
なぜ高度な教育を受ける日本人がこんなに政治に関心がないかを研究していてる。
確かに、なんで日本人は(ちょっと前の私を含め)、こんなに政治に無関心なんだろう?
まぁ、平和ってことなのかなぁ。

放射能はまだまだ恐いけど、すっかりのほほんと暮らしてしまっているけど、
果たして大丈夫なのかな?

真山さんの他の作品(『マグマ』地熱発電、『ベイジン』原発メルトダウン)も読んでみたい!

位置情報印象的な言葉
「強い人間になりたいと思っているならば、結果にこだわって欲しい。
努力は当然の行為だ。目的を果たしてこそ強くなれるんだ。」 by 宮藤 p9

「政治とは、権力の分け前にあずかり、権力の配分関係に影響を及ぼそうとする努力である」
マックス・ウェイバー『職業としての政治』p167
・・・「悪しき慣習を打破するには、誠実な言動で人身を掌握する政治家の出現が必要」

「君主にとって最大の悪徳は、憎しみを買うことと軽蔑されること」
by マキャベリ『君主論』
(白石が引用) p198

「素晴らしい応用科学は労働を軽減し、生活をより安易にしてくれながら、
なぜ我々に幸福をもたらしてくれないのか。答えは簡単である。
我々がそれを有意義に利用するに至ってないからである。」by アインシュタイン p157

「悲観主義者はすべての好機の中に困難を見つけるが、楽観主義者はすべての困難の中に好機を見いだす。」by チャーチル p269

「国民は震災前と同じ生活を謳歌しているが、この状態は甚大な原発事故を克服した社会のものとは
思えない。『克服したというより気にならなくなった』ということだろう。
核の恐怖を知る日本人だから安全な原発ができるというが、
我々は本当に核の恐怖を知っているのだろうか。
ただ、放射能という見えないものに怯えていただけではないのか。」p509 神林


posted by maricobabylon at 15:02| 神奈川 🌁| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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