
原発本をいろいろ読んできたけど、いまのこところ、この本がBESTです。
原発に関わってきた武田さんの、とってもわかりやすい説明で、よく理解ができます。
現在の状況や原因など、原発本を読むなら、まずこれがおすすめ。
前書きで武田さんは自分のスタンスを
「安全な原子力推進派」で「不安全な原子力反対派」
と説明しています。
これが、すごくしっくりきました。
政治家は何が何でも推進派が多いし、市民団体は何が何でも反対派が多い。
でも、大半の国民は落ち着いて考えれば、
「安全な原子力推進派」で「不安全な原子力反対派」になるんじゃないかな?
<以下、メモ>
「原発とは?」
ウラン235が核爆発して、
その熱で水をスチームにし、
そのスチームでタービンをまわして電気を起こす
「なぜ福島原発は爆発したか?」
バックアップ電源が通常電源と同じ場所にあり、バックアップになっていなかった
「原発設計の問題点」
原発予定地の地震予測は低く予測したものが、採用される
「現在の原発が危ない3つの理由」
@地震や津波が来ると壊れるというもともとの危なさ
A危ないことがわかっているのに、それが知らされないという危なさ
B万が一、事故が起こったときの対策がとられていないという危なさ
「原子力体制」
現在・・・原子力委員会(原子力を推進)、原子力安全委員会(安全を考えて、ブレーキをかける)+原子力安全・保安員(経済産業省)
↓
以前の原子力委員会、原子力安全委員会の二本立てに戻すべき
ラベル:原発事故残留汚染の危険性 武田邦彦